堕ちていくとき。
季節は冬、あっという間に12月だ。
年末に向けて、仕事はどんどん忙しくなる。
日々の業務に追われると、一日一日が、見えなくなってくるね。
この会社にいると、本当に色々なことがある。
あんまり書けないけれど、一つは、会社を運営してた部長職が退職したこと。
業務上、知りえてしまったのだけど、実質の解雇のようなものだったらしい。
会社の大部分を担う部署の部長職だったから、とても驚いたね。
この人は何があっても、クビになることなんてないんだろうなって思っていたから。
これは、この会社にとって一つの分岐点になっただろうな。
うちのような中小企業で、創業以来の社長が実質ワンマンで運営しているような会社だと、基本的には人が育たない。社長の意見に逆らった人間はみんな切り捨てられるから、必然的に周りにはイエスマンだらけ。
そんななかで、社長のゴマスリが上手いのが出て来て、それが部長職まで上がってきて、会社の運営に携わったりする。
そういう人間って、得てしてみんな部下、平社員にとっては悪となる存在であるから、下の人間は日々不満だらけになる。
会社の方針を決めるのは上の人間だろうけど、実質会社を動かしてるのは末端で働いてる現場の社員だろう。
だから、社長がわがまま言ってるような会社は、いずれなくなってくんだろうね。
(社長の目が行き届くような規模ならまだしも、いくら中小と言えど社員数百人単位ともなれば、一人ひとりに目をむけてくのは無理な話だ)
一つの会社が堕ちてくところに、偶然?なのかわからないけれど、遭遇してしまったなあ。
沈む前に降りるつもりだけれども。本当にがっかりだねえ。