ノンケに本気で恋をしたゲイ。
3年くらい前に、僕はノンケに恋をした。
↑実はこの彼のことなんだけどね。
その彼は、当時いた会社の同期で、同僚でした。
その当時は、四六時中彼のことを考えて、ほとんど毎日、一緒に昼ご飯を食べて、ほとんど毎週末、一緒に遊びに出かけました。
本当に楽しかった。
彼は、人の気を引くのが上手かった。
本当に真面目で、自分の周りの人が嫌な気持ちになっていないかを、常に考えているような、そんな人だった。でも、時々そういうことを考えすぎちゃって、落ち込んでる時があった。
そんなとき、ああ、こいつは守ってやらなきゃダメになっちゃう、僕がそばにいるからねって、そういう風に思わせる魔力みたいなものがあった。
人間的にも、とても尊敬していたし、本当に大切にしたいと思った。
でも、そんな生活も長くは続かなかった。
出会ってから一年ほどそういう楽しい期間が続いて、あるとき、彼に彼女ができた。
彼も、僕の彼に対する気持ちを知ってか、彼の口から直接にそういうセリフを聞くことはなかったのだけど、雰囲気で分かった。
やっぱり辛い。ノンケに恋をしたらこんなに辛いんだなって思った。
好きだって気持ちを伝えられないことが、こんなに辛いものだったなんて。
この失恋から立ち直るのに、半年以上かかった。人生で初めての経験でした。
でも、こんなに人のことを思う気持ちを教えてくれたのは彼だったから、彼に恋をしてよかったなと、今になって心から思う。
今では互いの環境が変わり、半年に一度会うか会わないかぐらいだけど、やっぱり一緒にいると楽しい。
よき友人の一人として、お互い切磋琢磨しながら、これからも付き合っていけたらと思う。