BoA最新アルバム「私このままでいいのかな」が、これまたなかなかの名盤でした。
このアルバム、良いですよ。笑
とりあえず、アルバム全通しで20回ほど聞いたあたりのレビューとして。
アルバム全体として、とても聞きやすい選曲になっている。
これは、今までのBoAの日本アルバムにも共通している点だね。
シングルのバラードを、多彩なアルバム曲でうまくまとめ上げている。
アルバムの流れとしては、
ミディアムテンポの「Where am I now(1曲目)」から始まって、リードナンバーの「Jazzclub(4曲目)」で盛り上がり、「FLY(5曲目)」からは打って変わって、壮大なバラードナンバーが続く。
バラードはシングルカットされているものがほとんどだが(配信含む)、その合間合間に配置された「Manhattan tango(7曲目)」や、「Mannish Chocolate(10曲目)」は個性を発揮していてなかなか面白いし、シングルにもなった「Lookbook(9曲目)」はやはり、全体として大人しめなこのアルバムの中では、素晴らしいスパイスになっていると思う。
アルバムのトリを飾るのはタイトルにもなっている「私このままでいいのかな(12曲目)」で、歌詞を聞いてみると、ここ最近の彼女の楽曲制作の根底にあったのは、この心境なのだろうなとわかる。
日本デビューのころからBoAの楽曲を聞いてきた自分からすると、彼女がスターダムを駆け上がっていく間の様々な葛藤だとか、感情が読み取れて、感動すら覚えた。
お気に入りは、「Jazzclub」「FLY」「私このままでいいのかな」の3曲。
ここで見ていくと、どれも粒ぞろいの良曲ばかりなのだが、特にお気に入りなのは、次の3曲。
・Jazzclub
今作のリードナンバーは、PVでBoAが踊りまくるダンスナンバー。
ありがちな楽曲かと思いきや、これまでにないJazz風アレンジで、真新しさを感じる作品。
・FLY
FLYはシングルカットされた楽曲だが、今作に収録されているのはアルバムバージョンとなっている。↑の動画よりも、壮大で、聞きごたえのあるアレンジとなっている。
・私このままでいいのかな
やはり、BoAのバラードは良いね。彼女の叫ぶように歌い上げる歌唱もさることながら、ここ数年の楽曲には、初期のころにはなかった表現力が加わっているように思う。
予想を大きく上回る完成度の高さ。
↑今回のアルバムは、なかなか癖のある宣伝が色々と用意されていて興味深い。笑
正直に言うと、今回のアルバムはそこまで期待していなかったんだよね。笑
なぜならば、シングルカットされてきたバラード曲が個々では光っていたけれど、並べて聞くとどれも似たり寄ったりに思えたからだ。
それを全てひとくくりにしてしまっては、どうにも単調なアルバムに仕上がってしまっていることだろうと、予想していた。
しかしながら、それを多彩なアルバム曲でうまく一枚にまとめ上げたのは、毎度のことだが、脱帽。
本当に、アルバム曲に恵まれた歌手だなあと、改めて感じた作品だった。
私のように、BoAの作品をこれまで聞いてきた人にとっては、懐かしさの中にも真新しさを感じる作品だし、とても聞きやすいアルバムなので、これが初めてっていう人にもおすすめできるアルバムだと思う。
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- アーティスト: BoA
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絶頂期と比べれば、派手さはなくなったし、リリースのペースも落ちはしているが、今後もゆっくりとしたペースでいいので、良曲を生み出してほしいなあ。
なんて言ってたら、ほとんど同じタイミングで韓国版ミニアルバムがリリースされたとんだったねえ、そっちも気になるが…笑