自分と他人を比べるのをやめたいとき。
自分と他人を比べると、毎日が辛くなる。
ああ、あの人はあんなに見た目がかっこよくて、頭もよくて、スポーツも万能で、話も面白くて、すごいなあ。
って、いうのをやめたら、もっと毎日が楽しく、生きやすくなる。
それは十分に分かっているんだけど、なかなか実現できないんだよね。
思えば、僕たちの周りには、自分と他人を比べるためのものが溢れてる。
最近ではツイッターやフェイスブック、インスタグラムなんかのSNSはその象徴とも呼べるものだ。
よく考えたら、ゲイの御用達アプリもそう。某アプリなんて、たくさんのゲイをいくつかのジャンルに分けたうえで、お気に入りの数でランクが決まったりする。ランクが高い人は、もちろん人気だし、みんなのあこがれの存在になったりする。
僕も、自分の気に入っている人のツイッターやインスタグラムを見ることがあるけれど、それは、その人の生き方や、ライフスタイルにあこがれを持っているから。でもそれと同時に、自分をその人たちと比べて、焦ったり、がっかりしたりすることもある。
そういう風に人と比べてばかりいると、いつの間にか自分が自分でなくなってくる。だから、最近はSNSから少し遠ざかっていた。
けどね、色々考えるうちに、分かったことがある。
そのあこがれの人たちにとっても、ツイッターやインスタグラムで公開していることが全てじゃないってこと。
ツイッターでは、「海外のビーチで恋人と二人でくつろいでる!」とか、「高層マンションのベランダで夜景を楽しみながらパーティ!」とか載せてても、実はその裏で、仕事で失敗して上司に怒られて、へこんでるかもしれないし、毎日満員電車に揺られて、おしくらまんじゅうしてるかもしれないし、他にも辛いことがたくさんあるかもしれない。
不特定多数の人から見られるSNSでは、誰でもいいところを見せたがる。憧れられたい、羨ましがられたいって、みんな思うから。
でもその裏側を考えてみたら、少し気持ちが楽になった。そして、SNSを見る目が変わった気がする。
SNSはとても便利で、楽しいけれど、今より一歩引いてみると、もっと良い付き合い方ができそうな、そんな感じだ。