カミングアウトしちゃえばいいのにって。
「もう、カミングアウトしちゃえばいいのに」
とある同僚のおばちゃんに、こんなことを言われたりする。
その人と二人きりで話をしている時だけなんだけどね。
この人にはレズの友人がいるらしいんだけど、どうやら、その友人と僕のことを重ねてみているみたいだ。
正直、同性愛に理解のある人が職場にいることは嬉しいのだけど、それでも皆が皆、そういう風に寛容ではないし、中にはそれを知って引く人だっている。
というか、人が人を好きになることに、寛容も何も関係ないだろう?っていうのが正直なところだけどね。
それでもカミングアウトができないのは、その当事者を実際に目の前にしたら、急に接し方が変わったりするのが人間だと思うから。
僕自身は、高校からの友人にはゲイであることを打ち明けたけれども、その友人たちだって、はじめはやっぱり戸惑っていた。
特に親しい友人に至っては、結構ショックを受けていたようだった。
打ち明けた本人からしてみたら、楽になったっていう気持ちだけど、それはイコール、打ち明けた人に対して秘密を肩代わりしてもらうことにもなる。
親しければ、親しいほど、一緒に背負ってく秘密の重みが大きくなるんだなってことに、打ち明けてから気が付いたんだよな。笑
ってことは、職場の人間ぐらいの浅い関係だったら、逆にさっさと打ち明けちゃった方が、楽に生きられたりするのかな?なんて思ってみたり。