「○○さんって、どっちの人?」カミングアウトを急かされるとき。
「○○さんって、どっちの人?」
最近、女性から直球で聞かれることが多いんだよな。
先日、仕事の都合でグループ会社の人に会う機会があったのだけど、そんなに面識もなく、ただ名前を知っているぐらいの間柄の人から、挨拶して速攻で「で、○○さんって、どっちの人なの?」という具合に、聞かれてしまった。笑
なんか、これまでの人生で、こういう風に聞かれることに慣れてしまっているせいか、こう聞かれると、いつも冗談めかしてあやふやにしてしまう。
でも最近、この問題に対して、ちゃんと向き合っていかなきゃいけないのかなー、とも思っている。
ごまかすのがキツくなってきた。
これまでは、そういうフリがあったときに、「違いますよ~、ノンケですよ~」的なことを(ノンケって言葉をだしてるわけじゃないよ笑)言ってきた気がするんだけど、最近それがキツイなと感じてる。
キツイっていうのは、この溢れ出るオネエ感をごまかしきれない!笑 とか言う意味ではなく、自分の気持ちの問題。まず、あからさまなウソをつくのが辛い。好きな女性のタイプとか、もっと言うとノンケ的エロ話とか、唐突な「結婚しないの?」みたいな話とかについていくのが辛い。そういうウソをついている時って、そんな自分自身に対して、何言ってんだよコイツとか、疑心暗鬼になったり、自己否定をしてるようで、悲しくもなる。
そんなの適当に流しておけばいいじゃん、
と思ってた。現にこれまではそうしてきたはずなのに、最近は違和感がありまくりなんだよな。コッチじゃないですよー、ノンケですよー、女の子好きですよー、なんて言ってる自分がアホらしくなってくる。
だから、冒頭のように、私って白黒はっきりさせたいのよね!系女子の下品な質問に、ものすごく怒りがこみ上げてイライラもする。
だいたい、よく知りもしない職場の人間が大勢いる中で、そんなプライベートな質問を、大して親しくもないあなたからされる筋合いはないし、それに対して、半強制的にウソをつかされることが、ものすごく辛かった。そして、肯定も否定すらもできなかった自分が、余計嫌いになった。
確かに、聞くほうに悪気がないのはわかる。
でも、当事者からしてみたら、それはものすごくデリケートな問題だし、その場では笑ってやり過ごしたけど、僕はその人のことをやっぱり許せない。
物心ついて、クラスの男の子を初めて好きになったとき、自分自身をゲイなんだと思い始めたころから、ずっと隠してきたからかな。向き合い方がよくわからなくなった。
いつまでも、隠れているわけにはいかないんだけどね。